「チャンスの入口」という捉え方
本日もお越しくださいまして
ありがとうございます。
2月も半ばを過ぎて
公立高校を受験する子供たちは
試験勉強もラストスパート。
当の受験生だけでなくご家族も
神経質になってしまいますね。
日本人はジンクスやコトダマを活用し
「勝っぱえびせん」や「キット勝ット」
「咲っポロポテト」などの
ゲン担ぎ菓子で励まし合ったり
受験生の家族や親族が
「〇ちる」「☆べる」などの
禁句を使わないように気を遣った
という話しは昔も今も変わらないようです。
私も45年前に経験しましたが
その頃は現在のような少子高齢化と違い
1クラスの生徒数は40人~45人
1学年が10クラス前後という時代で
人気の高校と言えば進学校が多く
大学受験に向かって意識が高い環境に
身を置こうとする子供たちにとっては
狭き門。
学歴偏重の風潮もあり
有名な学習塾では元旦から鉢巻をして
勉強に励む子供たちの姿が
ニュースで流れていたものです。
睡眠時間をあげて4当5落
(睡眠時間が4時間なら当選=合格、
5時間では落選=不合格)
などと言われてもいました。
今ではそんな
不健康な事をする人もいませんし
少子化で受験生の環境も違えば
受入れる高校の事情も変わっていますね。
しかし
どんなに時代が変わっても変わらない事
があります。
本日は
どんな事に出あっても
それが辛く悲しい事であっても
人生の経験値はプラス1という
捉え方についてお伝えします。
よく「プラス」「マイナス」と言うと
プラスは良い事で
マイナスは良くない事のように
捉えがちですが
人生においては何が起きても
経験値が上がったと考えます。
あの有名なエジソンも
「私は失敗したことがない。
ただ1万通りのうまくいかない方法を
見つけただけだ」と語っています。
失敗の数が増えるのは
経験値がプラス1増えるだけ
これは実験に限った事でなく
人生のあらゆる事に
通じるのではないでしょうか。
私事になりますが
85歳の母が目の手術を受けた際に
執刀してくださったお医者様から
怒鳴られるという経験をしました。
何事も自分勝手に解釈し
時には無理を通しながら
周りの人間にどうにかしてもらってきた母が
もしかしたら生まれて初めて
1人で何とかしなければならない状況
だったのかもしれません。
「言われた事ができないのでは手術が出来ない」
と怒鳴られた母は術後に
そんなに怒鳴らなくたって・・・
怒鳴られたから余計にできなくなった
などとつぶやきながら放心状態。
手術前に着替えをした際
肌着は脱がなくていいと
説明を受けたにもかかわらず
自分勝手に肌着まで脱いでしまい
肌着を付けずに帰宅することになるくらい
他人の言う事が耳に入らず
思い込みで行動してしまった事も
「言われた事ができない」
と怒鳴られた言葉に重なり
母には堪えたように見えました。
しかし
85年間も人の言っている事を
自分勝手に解釈して生きてきた人が
すぐに変われるはずはなく
この数日後にまた
人の話を聞いていなかった事で
通所しているデイサービスに
ご迷惑をおかけしてしまいました。
この事がきっかけで
母もこれまでの事を恥ずかしく思ったのか
次の日に自家中毒を起こし
通所する予定だったデイサービスを
2日お休みして寝て過ごしながら
自分なりに考えたのでしょう。
"今のままでは良くない
だったらどうすればよいか?"と。
なんとその後は
自分勝手に行動する前に
家族や周りの人にこれで良いかどうかを
確認するようになったのです。
この変化は見た目が変わらないので
周りの人にはわからないであろう
変化なのですが
家族にとっては驚くほどの変化です。
きっと母は自分が怒鳴られた事で
"人から怒鳴られたらどんな気持ちになるか"
を生まれて初めて考え
自家中毒を起こすくらい
周りに迷惑をかけてしまった事を
恥ずかしいと捉えられたことで
周りを思い通りにするのではなく
自分が変わらなければならなかったのだと
気が付いたのでしょう。
これが母の「チャンスの入口」
85歳という高齢になって
自分を変えるというのは
大変な事だったと思います。
心の傷も心境の変化も
見た目にわかるモノではありませんし
実験結果のように成功/失敗が
ハッキリしているモノではありませんが
魂の成長は、
その後の人生を大きく変えて
周りの人からの接し方も変えてしまう
大きなランクアップ。
周りの人の魂も
成長させることができるのです。
なにを隠そう
母が人の話を聞く耳を持ったことで
母から皮肉を言われることを気にして
半世紀以上、我慢して生きてきた事を
私自身、あらためて伝える事ができ
やっと家族に気兼ねなく
自分のやりたい事に集中できる環境を
手に入れる事が出来たのです。
こうしてみると
お医者様に怒鳴られた事も
デイサービスにご迷惑をおかけした事も
母が変わるために必要な大きな気付きを
与えてくれたと思えば感謝に変わります。
一見、ピンチに見える事も
その感情がどこから来るものかを見極めて
何を改めたら良いかがわかれば
出来る事ことからやるだけ。
逆に
やらねばならない事を放っておくと
問題の発端がわからなくなるだけでなく
問題が巨大化して恐怖に変わり
変化できなくなってしまいます。
怖さの本質とは
「わからない」ことを
わからないままにしている
ことです。
よく人は
【わからない事】と
【間違っている事】を
混同してしまいますが
間違っていることは
教えてもらって直せばいいだけで
わからない事を理解するまでには
時間と経験が不可欠です。
母は何かにつけ指摘を受けるたびに
「知らなかった」と言っていましたが
この言葉には2つの意味が
隠れているように感じます。
一つは「知らなかった」けど
今、知ったからこれから変わるという意味。
もう一つは「知らなかった」んだから
出来なくて当然と思って変わらないという意味。
さあ人生においての失敗とは
どちらの捉え方だと思いますか?
起きたことに対して
自分の問題と捉えることができず
人任せにする事で
更に自分の問題が大きくなり
恐怖という爆弾を抱えて生きますか?
それとも
起きたことを自分事として捉え
問題の発端を見つけて捉え方を変え
自分が変わる事を選び
成長できたことに感謝しながら生きますか?
問題が大きな恐怖に変わってから
自分が変わるためには
精神的なダメージが大きいだけでなく
相当な時間とエネルギーを消耗します。
問題を溜め込まず
一つ一つの問題が小さいうちに対処すれば
精神的なダメージも
時間やエネルギーの消耗も少なくて済むのは
整理収納も同じです。
本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
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