女三世代同居がドツボにハマる「片付かないワケ」

query_builder 2021/02/01
整理・収納
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これらの写真は、3年前に
私が整理収納アドバイザー1級の資格を取得するために
実技レポートとしてプレゼンテーションをするために撮影した
母の持ち物を整理している時の写真です。

母が家のあちらこちらに溜めていた生地や端切れの山。
ほんの2cm角の端切れを
「パッチワークに使うから」といって手離せず
使うモノと使わないモノを区別するために何時間もかかった上、
結局ほとんどを捨てらませんでした。

縫い物をするには目が疲れて根気が続かず、
針に糸が通らなくなって久しい母には
もう必要が無いのではないかと思いながら
(今にして思えば大変失礼な話ではありますが・・・)
片付けを進めた事を思い出しました。

というのは
最近、片付け作業にお伺いした3世代同居のお宅で
あの頃の母と同じように
堂々巡りのドツボから離れられないお母様と
遭遇したせいだと思います。

元来女性はお買い物が大好きです!

「え!自分のモノなんかほとんど買ってない!!」
と、怒られそうではありますが
毎日の食材、日用品、子どもの学用品、家族の衣類・・・

前述の「自分のモノ」を買っていない人でも
家族との暮らしのために買い物をする事で
自分のモノを買わなくても我慢できるのではないですか?

そうやって購買意欲を麻痺させてしまうと
とても怖い事が起きます。

特に女性3代が同居するようなお宅で・・・!


何故ならば!
自分のモノではなく家族のモノならば
購買意欲に「GO」サインを出してしまうから。

しかも!
家族のモノならば我慢せずに
お金を出してしまう親を見て育った娘が
自分の親を手本にして
その姿を娘に見せてしまいます。

そして!!
最終的にどんなことが起こるか・・・

家族のモノを勝手に買ってしまう上
使って欲しいと思った家族が「要らない」と言って
管理する人がないモノが増えていくのです。

私は整理収納アドバイザーとして
お客様ご自身で片付け(整理収納)ができるよう
収納の提案をしたり
手が止まった際に言葉かけをしています。

この時も
「これはどなたのモノですか?」
「これは孫娘が使うと思って買ってきたの」

「お孫さんが欲しいと言っていたモノですか?」
「いいえ、こういうのが好きだと思って・・・」

「どなたが管理していますか?」
「・・・・・」

「どなたが買ってきましたか?」
「買ってきたのは私だけど・・・」

この“孫娘”の部分が「娘」になったり
「お父さん」になったりしながら
同じような質問が続きます。

お母様がご高齢であるほど
戦争や国の貧しさで
モノの無い時代を過ごされているので

家族にはモノの無いことで辛い思いはさせたくない
という心理が働くのか?
このような傾向になるようです。

ここでの整理収納のルールは
「たとえ家族でも自分以外の人のモノは勝手に動かせない」
という事です。

人は自分のモノ以外
つまり
他人のモノは管理できないという大前提があります。

もちろん、
自分で自由になるお金を持たない子どものうちは
親の「育児義務」により
成長に必要なモノは親に与えてもらいます。

しかし、成長するにつれ
自分のモノは自分で選べるようになり
それが欲しかったら
自分でお金を稼いででも購入する事で
自己肯定感を得ることができるのです。

その大前提を曲げることは
押しつけを通す人の自己満足なんですね。

人は「買う」という行為を通して
品物に付随して色んなものを買っているのです。

この場合は、家族のモノを買うことで
自己満足を一緒に買っていることになります。

実際、
このお客様宅の片付け作業は完結しませんでした。

お母様は購入されたモノに
“自己満足”がくっ付いていることも

使わないモノを押し付けられる事で
“自分が大事にしてもらえていない”と感じている家族の気持ちも
受け入れられなかったのかもしれません。

そんな中でも
娘さんは自分の娘(お母様から見てお孫さん)に対して
お母様と同じことをしているのではないか?
と気付いていただけました。

お孫さんが聡明な方だったので
はっきりと言葉にして伝えたようです。

確かに!
お孫さんと娘さんの片付けは進める事ができ
それぞれが機嫌よく過ごせるお部屋になったようでした。

娘さんがお孫さんの気持ちを受け入れて変わる事で
親子の関係も改善され、更に仲良くなれば
それに気付いたお母様が変わるのかもしれません。

また、娘さんやお孫さんが想像力を働かせ
お母様が今までの人生で
どれほどのご苦労を重ねてこられたのかを知る事で
お母様はお気づきになるのかもしれません。


私も
母が2センチ角の端切れを捨てられなかった本当の理由が

子ども時代の貧しかった頃の母が、
着たきりの服が破れた時にツギをはぐため

どこの縫い代から端切れを取ろうか?
裏地のどの部分から端切れを取ろうか?と
子供の手で下手なりに考えて服を直した経験から

布の類はどんな小さな端切れに対しても
「感謝」の気持ちで無駄に出来なかったんだ
と気づいたのは、つい最近の事です。

そんな気付きが重なる度に
母と私の関係も改善されていくように感じています。



本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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